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下諏訪滞在旅行で大賞 町観光振興局がサステナ旅アワード
2025年2月6日
下諏訪町観光振興局の旅行商品「4つのテーマで紡ぐ!信州下諏訪長期滞在の旅5日間」が、観光庁主催の第2回「サステナブルな旅アワード」で最高位の大賞を受けた。地元住民もガイドなどとして関わり、町内にある歴史や文化、自然の魅力を堪能してもらう内容で「多様な地域資源を深掘りした質の高いツアー企画」などと評価された。
アワードは2023年、持続可能な観光への機運、意識の醸成を目的に創設された。持続可能な観光は、旅行者や受け入れ地域が環境、文化、経済の観点で持続可能で発展性ある観光を目指す概念。今回は全国の旅行業者など25件の応募があったという。
対象ツアーは昨年10月、4泊5日の行程で催行した。日ごとに「星ケ塔遺跡見学と御柱祭を学ぶ」「八島湿原ハイキングで自然を満喫」などのテーマを設け、長期滞在してこそできる町内の魅力体験を凝縮。地元の専門家やボランティアなど11人がガイドを務め、宿泊先の温泉旅館に限らない町内飲食店でも食事をするなど地元の18団体が協力した。
東京都などから70、80歳代の7人が参加し、5段階評価の満足度は全員が「5」。ヒアリングに訪れた審査員も一部の行程を体験して「地元住民が楽しそうに優しくガイドしていて、客もつられて楽しめる」と連携を評価したという。催行人数を15人に抑えた環境負荷への配慮、付加価値が高く旅行者の探究心に応えるレベルの高さなども評価された。
5日の町長定例会見、町議会全員協議会で報告があり、全協で振興局の井上健太観光推進部長は「まずは自ら持続可能な観光地域づくりに取り組もうとしている中で、この賞がいただけてうれしい」と話した。会見で宮坂徹町長は「独り善がりではない外部の評価がもらえて、持続可能な観光地域づくりの実現へ良い切っかけをもらえた。より積極的に進めていきたい」と力を込めた。
振興局が旅行関係で受賞するのは22年から4度目。(写真は、大賞の盾を持つ振興局の担当職員たち)