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招福の宝飛び交い 諏訪大社で「節分厄除追儺式」 下諏訪町
2025年2月4日
諏訪大社の節分祭「節分厄除追儺(やくよけついな)式」は3日、下諏訪町の下社春宮、秋宮で開いた。恒例の宝投げには多くの参拝者が参加。ことし一年の多幸を願い、飛び交う福豆やミカンなどに手を伸ばした。
諏訪大社と、地元関係者でつくる諏訪大社節分会が主催。赤鬼と青鬼を乗せた広報車を先頭に、年男や年女、役員らを乗せたバスが秋宮と春宮の間でパレード。春宮、秋宮の順に追儺式を執り行った。
鬼やらい行事では、神職に追われた赤鬼と青鬼が神楽殿の周りを逃げ回り、かみしも姿の年男と年女や、和服を着た福娘らが「鬼は外、福は内」と唱えながら豆を投げて追い払い、厄よけを祈願。落ちた豆を拾い集め、鬼に投げる参拝者の姿もあった。
続く宝投げでは、みそや酒などの引換券と一緒に袋に入れたミカン、福銭、日用品、菓子などを投げた。参拝者たちは「こっちにも投げて」などと声を上げながら手を伸ばし、懸命に福を呼び込んでいた。
町内のいとこや家族と参拝したという、伊那の小学生は「たくさんお宝が雨みたいに降ってきて楽しかった。みんなが健康で幸せになれる一年になってほしい」と笑顔。諏訪大社節分会の尾上武委員長は「多くの人に来てもらい、邪気を払って福を取ってもらえた。取った福でいい年にしてほしい」と願っていた。(写真は、福を拾おうと多くの人が詰めかけた宝投げ=春宮)