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6団体が創意工夫 辰野でオペレッタフェス
2025年2月3日
辰野町の創作音楽劇の発表会「オペレッタフェスティバルinたつの」が2日、町民会館で開かれた。町音楽協会や町教育委員会などでつくる実行委員会が毎年企画し、第25回の今回は町内外の小学校や短期大学、地域の合唱団から6団体が出演。練習を重ねた歌や演技、踊りを披露し、訪れた人を楽しませた。
学校の教科書で扱われている物語をはじめ、地域の歴史や増加する海洋ごみを題材にしたオリジナル劇などを団体ごとに発表。手作りの大道具をステージに置き、照明の演出や楽器を使った効果音を組み込んで上演した。
辰野西小2年生45人は「スイミー」を発表した。小さな魚をイメージした面を身に着けてステージに立つと物語にちなんだ曲を全員で歌ったり、小道具を使ってクラゲやウナギなどを演じたり。元気いっぱいせりふを言い、物語を進めた。
見せ場は、小さな魚が群れになって大きな魚を追い払うシーン。果敢に挑もうとする物語の描写を、児童たちは全員で勢いよく両手を前に出す動きで表現した。そろいの振りを見せて、力を合わせて追い出す様子を演じた。
スイミーは昨年11月の音楽会で披露した。以降も練習を続けてきたといい、児童の1人は「たくさんの人がいて緊張したけれど、上手にできた」と振り返り「ずっとやってきたから、これで終わっちゃうとさみしい。また今後やりたい」と話した。
交歓を目的にプログラムの最初と最後に全員合唱を用意し、「にんげんっていいな」と「ビリーブ」を歌った。途中には、出演した県福祉大学校の学生を講師に全員でリズム体操をする時間を設け、ほかの団体と交流する機会をつくった。
発表会は近年、出場団体が減少傾向。一時期は10団体以上が参加していたが、ここ数年は5団体前後。固定化も進んでいる。実行委事務局を務める町教委の担当者は「コロナ禍で減少した。呼びかけを続け、出場団体を増やしながら続けたい」としていた。
(写真は、ステージでそろいの振りを見せる辰野西小2年生)