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伊那節に振り付け 伊那北高ダンス部3人が考案

2025年2月1日


 伊那北高校(伊那市)ダンス部の3年生3人が、現代風に編曲した伊那節で踊るオリジナルの振り付けを考案した。同部1、2年生17人が、2日(日)にいなっせニシザワホール(同市荒井)で開かれる第18回伊那谷伝統文化公演「風の盆」(同市主催)に出演して披露する。
 同市西箕輪地域などで歌い継がれる「与地の伊那節」をアップテンポにした曲で踊る。若い世代に向け、新たな曲が地元の伝統芸能への興味につながればと、伊那芸術文化協会(同市荒井)が昨年9月に地元で活躍する歌手、横前恭子さんに編曲を依頼。軽快に生まれ変わった伊那節の振り付けを、生徒3人が担った。
 3分30秒ほどの曲を3分割して振り付けを担当。ダンスがリズムや歌詞に合っているか、幅広い年代の人が踊れるかなどを意識したといい、担当した同部の生徒(18)は「みんなが踊れるように、学校の全校ダンスのレベルを基準に考えた。踊れたときの達成感も得られるようにした。若い世代から大人まで親しんで踊ってもらえたらうれしい」と話す。同協会の松山光理事長は「伊那まつりの『市民おどり』にも取り入れてもらえたら」と期待する。
 1月28日には、振り付けを担当した生徒3人が市役所を訪れ、白鳥孝市長の前でダンスを披露。白鳥市長は「新旧両方楽しめたらいい。新たな取り組みは良いこと」と話していた。
(写真は、考案した振り付けで伊那節を踊る生徒たち)