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“凍み”の食文化発信 茅野で「マップ」2025年版を作製
2025年1月30日
ちの観光まちづくり推進機構(茅野市、ちのDMO)は、冬に食材を天日干しして凍結乾燥させて作る保存食「凍み食材」の生産現場や、食材を提供する直売所、飲食店を紹介する「凍みマップ」の2025年版を作った。マップ掲載店舗を巡るなどしてスタンプを集め、景品をもらう企画も開催中。地域の気候を生かした「凍み」の食文化を多くの人に体験してもらう。
同市では昔から西茅野などで、晴天率が高く、低温で乾燥した気候を生かした寒天や凍み豆腐、凍み大根、氷餅など「天然のフリーズドライフーズ」の生産が盛ん。マップは昨年、凍みの食文化を発信、伝承する新たなツールとして24年版を作製。諏訪、茅野、下諏訪の3市町の事業所を載せた。ことしは茅野市に範囲を絞り、事業所も厳選。各事業所の確かな集客につなげる狙いだ。
凍み食材を製造販売する工場や直売店、凍み食材を使った料理を3月まで提供する飲食店など9事業所を載せた。住所や営業時間を記載し、店舗外観や提供料理などをイラストで紹介。松本市のイラストレーター山本ひかるさんが手がけた。
3月末まで行うスタンプラリーは飲食店1店または体験1回につきスタンプ2個、直売店1店につき1個を獲得。3個集めると景品がもらえる。景品の受け取りは同市北山のイリセン寒天湯川工場で。同工場の干し場では2月23日(日=祝日)午前10時から、マルシェを開く。寒天生産者が歌っていた「天屋節」を踊る企画や、女優の宮崎萬純さんが食文化について話すトークショーなどを行う。
マップは掲載事業所やJR茅野駅、上諏訪駅などに置いているほか、ウェブサイト「ちの旅」の特集ページから見られる。「現地に行き、五感で楽しむことはとっておきの経験になる。マップを手に店舗を回って」と同DMO。体験内容などの情報も同特集ページで確認できる。(写真は凍み食材を取り扱う直売所や飲食店などを紹介する「凍みマップ」)