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ポイ捨てのごみを商品化 北小4年生が25日箕輪で販売会
2025年1月21日
箕輪北小学校4年2組の児童33人は25日(土)、キーホルダーやアクセサリーなどの手作り品をみのわBASEで販売する。3年の時から続けるごみ拾いの活動で集めたペットボトルやガラスなどをリサイクルし、商品化した。午前9時半から正午まで1階のフリースペースで「店開き」し、1個100円前後で販売する。
通学路をきれいにしたいと、同クラスでは総合的な学習の時間にごみ拾いを計画。3年時の10月には、県道伊那箕輪線(通称・春日街道)の大出地籍にポイ捨て禁止の看板も設置した。回収したごみの一部を使った品物の製作は4年になってから始め、活動を多くの人に知ってもらうため、商品にして販売することにした。
ペットボトルのキャップを刻み、熱して成形したキーホルダーや、ガラスを溶かして素焼きし、磨いて仕上げた勾玉(まがたま)など商品は6種類。ペットボトルや弁当のふたなどはプラスチック板にし、ガラスを砕いて枠で固めたレジンやマグネットもこしらえた。200点弱が出来上がり、透明の袋に入れて会場に並べる。
児童の一人は「作るのが難しい物もあったけれど、全員で協力し合って完成した。たくさん売れればうれしい」と期待。一方でほかの児童は「まだポイ捨てのごみが多い場所がある。車から投げ捨てられていると思う」と指摘。「ごみ拾いはまだ続け、地域がきれいになるようにしていきたい」と話す児童も。
同クラスでは昨秋、町のバスを借りてみのわ天竜公園でのごみ拾いにも励んでいる。担任教諭は「地域の人に支えられながらの活動だが、『自分たちでまずやってみよう』という気持ちが育ってきた。子どもたちの活動を知ってもらうため、販売会に足を運んでもらえれば」と話している。販売会の収益は、材料費や寄付に充てるという。
(写真は、商品を手に来場を呼びかける児童)