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家内安全や平穏祈る 向山さん「ほんだれ様」飾り付け
2025年1月8日
箕輪町富田の向山喜通さん(81)は、きょう8日の「初山(はつやま)」に合わせ、小正月の伝統飾り「ほんだれ様」を作った。20日(月)朝まで玄関前に飾り、五穀豊穣(ほうじょう)や家内安全、山仕事の無事などを祈願する。
土台は3尺3寸(約1メートル)の長さに切りそろえたヒノキの丸太で、ことしは令和7年にちなんで70本を束ね、直径約1.5メートルの大型に。上にサカキやミズブサ、南天の木を立てて高さ約3メートルに仕上げた。枝先には繭玉や豊作の稲穂に見立てたクルミの枝をつるした。
周囲には、くわやチェーンソー、のこぎりなどの道具を置き、農林業の安全を祈る。田畑を害鳥から守ることを祈念する鳥追い棒、「病魔を避ける」にかけた酒、熊よけの鈴なども添えた。
材料は、昨年のうちに所有する山から切り出して準備した。向山さんは「ずくのいる作業」と笑い、「ことしも健康で背伸びせず、穏やかに普通に暮らしたい」と話した。
(写真は、飾ったほんだれ様を見る向山さん)