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地域の伝統を後世に 下諏訪町「御田町文化研究会」が発足

2024年5月30日


 下諏訪町で受け継がれてきた歴史や文化を研究する「御田町文化研究会」が発足した。地元住民や移住者、町などでつくる官民連携の任意団体で、地域の伝統を後世につなぐことを目的に▽食▽建築▽芸術—の3テーマで研究しつつ、体験型の学習機会を提供。住民、移住者らが地域に愛着を持つ切っかけになる活動を目指す。
 町の移住定住促進事業を受託するBeth(ベス)合同会社社員で移住者の猪股有佐さん(36)=仲町=と、御田町商業会の河西優子さん(48)が代表を務める。空き家調査などから生活に根差した地域文化や歴史に面白みを感じるも、若者が知らないことを認識。更に継承できる人たちが高齢になり、後世に残せなくなる危機を感じて研究会を立ち上げた。
 猪股さんらの主な拠点である御田町にまずは着目し、将来的には町内のほかの地域にも活動を広げる方針。同社、町、NPO法人「匠(たくみ)の町しもすわあきないプロジェクト」、御田町商業会青年部で構成し、郷土料理の作り方ワークショップ、歴史的、文化的価値のある建物を巡るツアー、町民が親しむ文化活動に触れる催しなどを予定する。
 日には、食がテーマの企画「下諏訪おごっそレシピ」を初めて平和館で開いた。世代を超えて「地域の味」を引き継ごうと、昔から振る舞われてきた料理と現代の料理を多世代で伝え合う企画。この日は諏訪なじみの寒天を主題に「みたまちおかみさん会」3人が天寄せ、町内総菜店店主がデザートの作り方を伝え、20〜70歳代の10人で学び合った。
 おかみさん会の女性は「昔からやってきたことに興味を持って、大事にしようとしてくれる気持ちがうれしい」と活動を歓迎。猪股さんは「『この街はこんなに面白いんだ』と感じてほしい。改めて勉強しながら歴史を伝えていきたい」と話している。(写真は、郷土料理を学ぶ参加者たち)