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青苗揺れ初夏の装い 下諏訪町「万治の石仏」周辺で田植え

2024年5月23日


 諏訪大社下社春宮近くの「万治の石仏」を囲む水田で22日、田植え作業があった。景観づくりを目的に、下諏訪観光協会が22年以上続ける初夏の恒例行事。素朴な「野仏」の四季折々の姿を演出し、風情を楽しんでもらう。
 水田は町民から借りており、面積は約200平方㍍。近年は米30㌔余りが収穫できるという。「万治の恵み」と名付けて諏訪大社下社の新嘗祭で奉納し、秋のまち歩きイベント「ぶらりしもすわ三角八丁(ばっちょう)!」でスタンプラリーの景品にもする。
 同協会員や町産業振興課職員など6人が、水田に張ったロープの目印を参考に「つきあかり」の苗を約30㌢間隔で植えた。季節の風景を撮影しようと、多くのアマチュアカメラマンも訪れ、泥に足を取られながらも作業に汗を流す様子を写真に収めていた。
 管理は地元農家に委託し、10月後半に同協会が稲刈りやはぜかけをする。同協会の男性は「350年以上鎮座する野仏の素朴さ、田んぼの風情を感じてもらいたい」と話していた。(写真は、万治の石仏周辺で苗を植える職員)