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アヤメ3万株見頃に 上古田住民有志が丹精

2024年5月23日


 上古田運動場西側の棚田が続く斜面に植えられたアヤメが見頃を迎えている。約3万株が深い紫の花を咲かせ、地域住民や来訪者を楽しませている。今月末ごろまで観賞できる。
 箕輪町上古田の男性(70)が、13年ほど前に、休耕田となっていた棚田で何かできないかと20株のアヤメを植えたことから始まった。株分けをして次第に増やし、現在は地域住民有志でつくる「山ん田の会」として、会員の協力を得ながら約30アールの広さで栽培する。数年前からは、より長い期間花を楽しめるよう、手つかずで雑木林になっていた土地を整え、ミズバショウなど開花時期の異なる花も育てている。
 ことしは、例年よりも1週間以上早く開花が始まり、日当たりのいい南側から順に咲き進んでいる。晴天が広がった21日には、上古田保育園の年少から年長の園児37人が散歩に訪れ、花を近くで観察したり、横の小川で水遊びをしたりして自然を満喫した。
 年長の園児は「たくさん遊んでおなかがすいた」と笑顔を見せ、ほかの園児も「お花がいっぱいあってきれい」と、一面に紫の花が広がる景色をうれしそうに眺めていた。
 男性は「散歩しながら、花や山の自然を楽しんでもらえれば」と話している。
(写真は、アヤメを観賞する園児=21日)