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高遠町遠照寺で「お花まつり」 大輪のボタン見頃

2024年5月13日


 伊那市高遠町のボタン寺「遠照寺(おんしょうじ)」で、ボタンの花が見頃を迎えている。180種の2000株が植えられており、赤やピンクの早咲きの品種が花盛り。参拝者の目を楽しませている。
 松井教一住職(69)によると、例年より1週間ほど早い4月下旬に咲き始めた。見頃は今月下旬までの見通しで、ことしは色目がきれいに出ているという。株の添え木に、日よけや雨よけ用の和傘を付けているのが特徴で、趣のある情景が広がる。
 10日も市内外から参拝者が訪れた。茅野市から夫婦で見に来た70歳代の女性は「毎年楽しみにして来ている。自宅で育てても、こんなに花が大きくならない。たくさんの種類が見られるのもいい」と話した。
 同寺のボタンは、松井住職の母親が1983年に3株を植えたのが最初で、檀家(だんか)の協力で育ててきた。昨年に花が付き過ぎた影響か、ことしは花数が少ないというが、松井住職は「花の向こうには、たくさんの思いがある。ボタンを見て季節を感じてほしい」とする。
 同寺では、12日に「お花まつり」を開始。石仏の写真や折り鶴の展示もして参拝者を歓迎している。6月2日(日)までの予定。観賞料は500円。高校生以下無料。
(写真は、見頃を迎えているボタン)