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波しぶきに大きな歓声 諏訪湖で水陸両用バスが運行開始

2024年4月7日


 水陸両用バスで諏訪市内の観光を楽しむ「諏訪湖探検ダックツアー」が6日、16年目となる運行をスタートさせた。大きな歓声と波しぶきを上げて湖内へ入って新たな一年の始まりを告げ、運行の無事と盛況に願いを込めた。
 今季最初の便は午前10時発。予約や飛び込み客約20人を乗せ、発着場のSUWAガラスの里(諏訪市豊田)から諏訪湖ヨットハーバーに到着した。「3、2、1と声をそろえてください」のアナウンスに応え、乗客がカウントダウンしてバスが湖に入った。穏やかな湖面を歓声と共に進み、20分程度の周航の後、高島城などを見ながら戻った。
 東京都八王子市から湖周の桜とダックツアーを目当てに夫妻で訪れた男性(81)は「諏訪地域は何回か来ているが、水陸両用バスに一度乗ってみたかった。桜はまだつぼみで残念だが、目的は半分果たせた」と湖上の旅を満喫していた。
 今季もSUWAガラスの里の営業日に合わせ、火、水曜日を除き、12月1日(日)まで運行する。平日は午前10時〜午後4時5分発の6便、7、8両月は午後7時10分発の便も加える。料金は大人3000円、小学生以下2000円、2歳以下500円。
 コロナ禍の20、21両年の乗車人数は1万人を切ったが、23年は12月初旬まで延べ168日運行し、1万2127人まで回復。発着場のSUWAガラスの里の営業日に合わせて運行することから、同施設が無休営業していたコロナ前の19年(197日)の1万9305人には及ばないが、昨年中には延べ利用者が22万人を超えている。
 山岡鉄太郎営業所副所長は「コロナも下火になってきて、客足が戻ってきた。来夏の諏訪湖スマートインターチェンジ開業に期待を寄せたい」と話した。(写真はしぶきを上げて湖内に入るバス)