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高遠城址で戦国武将とじゃんけん—勝者に特製「石仏」シール—

2024年4月5日


　伊那市は、同市高遠町の高遠城址（じょうし）公園「さくら祭り」に合わせて、特製シールをプレゼントする「高遠城じゃんけんの乱」を開く。1582年に武田軍と織田軍が戦った「高遠城の戦い」にちなみ、園内を練り歩く「戦国武将隊」にじゃんけんを挑み、勝つと受け取ることができるイベント。観桜に合わせて地域の歴史に触れてもらう。
　シールは、高遠石工の石仏を扱った第１回総選挙で「好きな石仏」部門の１位になった同市高遠町勝間の「大聖不動明王」をデザイン。４.８センチ四方で、５千枚用意した。きらきら光るように見える「ホログラム」の加工が施されている。
　武将隊は、演劇経験者らが担う。侵攻する織田軍に抵抗した城主、仁科五郎盛信や忠臣らに扮（ふん）して歩き、観桜客らと勝負。会話や記念撮影にも応じる。市高遠商工観光課では「武将隊探しも楽しんでほしい」と呼びかける。
　市地域おこし協力隊で城下町高遠コンシェルジュの吉澤祐佳さん(27)が初めて企画した。「桜と比べて、高遠城の戦いや高遠石工はまだ浸透していない。桜と合わせることで知ってもらえる。高遠の歴史に興味を持つ切っかけになれば」と期待する。
　イベントは６（土）７（日）13（土）14（日）各日午前10時〜午後４時。武将隊は、公園の有料入園エリア内にいる。無料でじゃんけん勝負できる。
　問い合わせは同課（電0265･94･2556）へ。
（写真は、プレゼントする「大聖不動明王」のシール）