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JR下諏訪駅4月から体制大幅に縮小 駅長兼務で夜間・早朝は無人に

2024年3月20日


JR下諏訪駅の体制が4月から大幅に縮小されることが、19日までに分かった。隣の上諏訪駅長が下諏訪駅長を兼務し、専任の駅長がいなくなるほか、午後5時から午前9時までの夜間・早朝は駅員も不在になる。JR東日本長野支社では、「将来的に鉄道利用者の減少が予想される中、社会構造の変化に合わせ、限られた人材で業務を行う」と説明している。
 同支社によると、午前9時から午後5時までは日勤の駅員1人が対応するが、午後5時から午前9時までに問い合わせ事項が発生した場合は、インターホンを使って上諏訪駅に連絡するか、JR東日本の問い合わせセンターに電話する。インターホンや自動精算機を設置し、事実上の夜間・早朝無人化に向けた「機械的な対応を進めている」とした。
 下諏訪駅は、特急列車の指定券などを対面販売する「みどりの窓口」が昨年9月で廃止され、ビデオ通話でオペレーターが対応する「話せる指定席券売機」に置き換わるなど自動化が進んでいる。
 昨年3月から同駅構内の売店跡に創業支援のチャレンジショップ「チャレステしもすわ」を開設し、同駅前通りの「グルメストリート」構想を進めてきた下諏訪商工会議所の小林秀年会頭は、「駅長がいない駅は考えられない。無人化に近い状態は到底受け入れられず、非常に残念だ」と話した。
 下諏訪町は現在、同駅舎を活用した駅周辺の活性化構想を検討しているが、こうした事業や観光・商業振興の面でも少なからず影響がありそうだ。
(写真は、夜間・早朝は駅員が不在となる下諏訪駅)