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マンホールのふた中学生がデザイン 岡谷の歴史や魅力詰め込む

2024年3月18日


 岡谷東部中学校の3年生170人がデザインしたマンホールのふたのうち、2種類が学校近くの市道30号(東堀線)歩道内に設置された。いずれも生徒の投票で選ばれ、永井祐一さん(15)は、日本の近代化をけん引した岡谷の製糸業にちなみ、蚕と繭、桑の葉をデザイン。鬼窪彩来さん(15)は諏訪湖と出早公園の紅葉、横河川の桜並木、飛来する白鳥の姿を表現し、いずれも通りかかる人に岡谷の歴史や魅力を伝えている。
 市によると、中学生がデザインしたふたを設置するのは初めて。全国にある「ご当地マンホール」をヒントに、美術科の授業で取り組んできた。昨年8月には考えた絵柄を切り絵にして、「せっかくなら多くの人に見てもらいたい」と市役所に展示。更に生徒らの作品を目にした市水道課職員が形に残そうと、同校にふたの製作を提案して実現した。
 ふたは、14日に設置され、市関係者らと共に2人も立ち会った。永井さんは「岡谷の魅力を地域の人にも知ってもらいたいと思い、デザインした。見て楽しい作品にするために知恵を絞った。一生に一度のチャンスだと捉え、工夫を凝らした」と込めた思いを語り、鬼窪さんは「多くの人が目にする場所に設置してくれた。これからも岡谷の歴史や文化、名所を発信していきたい。ぜひ足を止めて見てほしい」と期待した。(写真は東中生がデザインしたマンホールふた)