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諏訪五蔵の魅力若者に 信大生らが特集冊子発行

2024年3月12日


 信州大学などの学生でつくるフリーペーパー発行団体「信州Charm(チャーム)」は、諏訪市内の酒蔵5軒の魅力を伝える特集冊子を発行した。若者向けの飲みやすい銘柄や日本酒に合うつまみを紹介する。諏訪五蔵では「若者目線で、かわいらしい仕上がり」「気軽に手にしてもらえそう」と完成を喜んでいる。
 学生らは昨年10月、諏訪五蔵(舞姫、麗人、本金、横笛、真澄)を取材。仕込み体験などを通じて酒蔵それぞれの雰囲気を知り、勉強会に参加して酒造りについて学んだ。
 編集メンバーの廣村壮吾さん(21)は、酒蔵との交流会で日本酒を初めて口にした。「堅いイメージがあったけれど、五蔵の特徴のある日本酒を知って、いろいろな人が楽しめるお酒だと感じた」と振り返った。
 フリーペーパーでは、諏訪五蔵の「若者や初心者におすすめしたいお酒」を写真を交えて紹介し、白身魚の刺身やクリームチーズといった銘柄ごとに合うつまみを提案。背表紙には手描きの「諏訪五蔵マップ」を掲載して営業時間などを案内する。
 マップの説明文を担当した大浦快斗さん(19)は「五蔵の皆さんはライバル関係ではあるけれど、お互いに協力していて、お酒に懸ける強い思いを感じた。誕生日を迎えたら、ぜひ日本酒を飲んでみたい」と話した。
 編集長の海沼怜さん(21)は「酒造りに思いを込めている方々を知って、長野県の魅力を感じてほしい。諏訪に訪れたり、住んだりしてもらう切っかけになれば」と願った。
 諏訪市の「SUWAデザインプロジェクト」の一環で、県「元気づくり支援金」を受けて制作。2月には、地域ブランド「SUWAプレミアム」認定事業者を取り上げた特別号を発表した。
 A5判で20ページ。2000部発行し、市内の観光施設や県内の大学などで配布する。
 (写真は、フリーペーパーを見る学生と諏訪五蔵の皆さん)