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より面白くより速く 初のソリ人間コンテスト

2024年2月18日


 諏訪市の霧ケ峰スキー場で17日、「霧ケ峰ソリ人間コンテスト2024」が開催された。市内外から12組が個性あふれる手製のそりで参加し、デザインやスピードを競い合った。ユニークなパフォーマンスもあり、ゲレンデは笑いに包まれた。
 霧ケ峰の活性化を目指す市民有志のグループ「霧ケ峰Act(アクト)」が企画した初のイベント。ゲレンデの動く歩道「らくちんくん」付近に約100メートルのコースを設定。出場者は、早さや面白さを追い求めて自慢の一台に乗り込んだ。
 そりのモチーフは木落し坂の御柱、ゲームやアニメのキャラクターなどさまざま。シャボン玉を発射したり、能面をかぶって滑ったりと工夫を凝らした滑走が続いた。こたつ型のそりは、天板に湯飲みやミカンを置いたまま、一家だんらんのようにゆったりと滑り下りた。
 白鳥の衣装で参加した上諏訪小学校4年の児童(10)は「ゲレンデで一番光りたかったけど、うまく光ることができなかった。次回があればLEDとかを付けて、もっとピカピカ光りたい」と振り返った。
 会場では、ホテルこわしみずのカレーや牛丼の出張販売があり、日本酒「本金」の熱かんといった飲食ブースを設置。訪れたスキー客も足を止め、雪上で繰り広げられる熱いレースに声援を送った。
 大野曜子実行委員長は「切っかけは思い付きだったが、好天の下で第1回を開催することができた。みんなで笑えるのが最高。来年も継続して、大人も子どもも一緒に笑顔になれるように楽しく盛り上げていきたい」と話した。(写真は「一富士二鷹三茄子」の衣装を着て、宝船をイメージした自作のそりで滑る参加者)