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目に見えない皮膜を突き抜け

2024年2月17日

 市町村境に設置されている道路標識の下を走行する時、なぜか深呼吸してしまう。子どもの頃からの癖で、目に見えない皮膜を突き抜け真空の世界へと進む自分を想像してしまうからだ。見えない皮膜は、実は自分自身もまとっている。児童生徒の取材時、おじさんを警戒していた彼らが笑顔になった瞬間、パン!と破れる感覚がある。その感覚を味わいたくて学校を回っている。(北)