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伝統の「凍り餅」出来上々 24日福寿草まつりで販売

2024年2月14日


 辰野町沢底の入村ふれあいセンター軒下に、伝統の保存食「凍り餅」が下げられている。区内有志でつくる「さわそこ里山資源を活用する会」が作って冬の寒さと日差しにさらしており、仕上げの段階。24日(土)の「沢底福寿草まつり」で販売する。
 今冬作った凍り餅は昨季とほぼ同じ約200連(1連10個付き)で、会員が昨年末から定期的に作業。手札状に作った角餅を障子紙に包んでわらで結んだ後、水に浸して寒さにさらし、徐々に乾燥させてきた。
 同会によると、今冬は暖冬傾向で凍り餅作りにはあいにくの気候だったが、上々の出来になりそう。熱湯で戻して砂糖で味付けしたり、水で戻してフライパンで焼き、砂糖じょうゆなどで食べるのがお薦めという。
 かつては町内の多くの農家で作られた冬の風物詩だったが、今ではすっかり少なくなってきた。同会事務局の有賀茂人さん(73)は「なるべく多くの人に昔ながらの味を楽しんでほしい」と話す。
 販売は当日午前9時からのまつり開会式終了後、同センターで。1連1200円。予約は受け付けず、当日販売のみ。売り切れ次第終了する。
(写真は、販売に向けてすだれ状にして干される凍り餅)