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映画館の役割や存在意義は 「花松館」懐かしみ語らう

2024年2月11日


 JR上諏訪駅前エリアで文化の拠点づくりを目指す「文化の場づくりを目標に何かやってみるチーム(ブンカバ)」は10日、トーク&上映会「映画があった諏訪のまち」をクリロンワークショップ伊久美で開いた。映画館「花松館」3代目館主の小池秀明さん(86)と長男の信明さん(56)を招き、地域における映画館の役割や存在意義を語り合った。
 昭和30年代には、市内で6館が競い立っていた映画館。末広の「花松館」は諏訪地方初の常設映画館として1916年に開館し、2005年に幕を下ろすまで、約90年間にわたって地域の映画文化を支えた。
 イベントには約40人が来場。ブンカバの楠見春美さんの進行で、大正・昭和の写真を見ながら末広の歴史を振り返り、これからの地域の可能性を探った。
 来場者らは「学校より映画館に通っていた」「花松館で夜の遅くまで映画を見て、人生を教えてもらった」と思い出を紹介。かつては喫茶店で映画談義に花を咲かせる人も多く「花松館は末広のシンボルだった」と、にぎわいを懐かしむ声もあった。
 「映画館とは」と尋ねられた秀明さんは「ちょっと考えたことがなかった」と苦笑い。「映画に関心のある方が、こんなに大勢集まってくれて、うれしいというかありがたい。こういう方々のおかげで、最後まで映画館を続けられた」と感謝していた。
 イベントでは、公募した8ミリフィルムで作った地域映画「まつもと日和」(三好大輔監督)の特別上映もあった。
(写真は、花松館のエピソードを紹介する小池秀明さん)