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富士の日輪からパワーを 太陽系太さんきょうから個展

2024年1月18日


 岡谷市と千葉県流山市で二拠点生活を送りながら、日本の最高峰「富士山」を主題に撮影を続ける写真家・太陽系太さん(51)の個展がきょう18日、松本市で始まる。1日発生した能登半島地震を受け、収益の一部は被災地に寄付する計画。会場にはレンズを通さないと見られない、「ダイヤモンド富士」の日輪を捉えた作品などを並べる予定で、太陽さんは「予期せぬ新年の幕開けに、下を向いている人もいるかもしれないが、作品からパワーや希望を感じてもらえたら」と願う。
 もとはダンサーとして活躍したが、25歳の時に交通事故で生死の境をさまよった。助かった時に、改めて自然の美しさなど「当たり前の大切さ」に気付いたといい、中でも「ダイヤモンド富士」に圧倒されて本格的に写真を撮るようになった。
 作品は場所や時間、気象条件などで日輪は燃えるような色になったり、光の玉が放出されるような形状になったりと「普通ではない景色を自然が見せてくれる」と太陽さん。会場にはこのほか、高ボッチ高原から諏訪湖と共に望む富士山などの景色も並べる。
 「富士山は日本の象徴であり、特に日本人は心を揺さぶられる」とし、「カメラのすごいところは、そのエネルギーを2次元の世界に閉じ込められること。更に展示すれば、パワーが空間に広がっていく。辰(たつ)年でもあり、作品を見て『ここから上向いていくんだ』と気持ちを新たにしてもらえたら」と歓迎する。
 21日(日)まで。開場時間は正午から午後5時半まで。会場は松本市大手3の「カフェ&ギャラリー ノイエ」で、入場無料。作品のほか、カレンダーやフォトブックも販売し、収益を被災地支援に充てる。(写真は会場に展示する予定の作品の一部と太陽さん。「ダイヤモンド富士」や富士山を入れた風景などを飾る)