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被災地にDMATや救護班 諏訪赤十字病院が派遣

2024年1月12日


 諏訪赤十字病院は11日、最大震度7を記録した能登半島地震被災地支援のため、救護班1班を派遣した。同病院からは別にDMAT(災害派遣医療チーム)第2班が現地で活動中。長期化が予想される中、息の長い支援を職員一丸になって続けていく。
 救護班は医師2人、看護師3人、調整員2人の7人で編成。医薬品、ポータブル発電機、毛布などを積み込んだ2台の車で石川県金沢市内の日赤石川県支部に向かい、指示を受けて活動する。
 出発式には約40人の職員が集まった。梶川昌二院長は「現地の状況はまだまだ厳しい。お年寄りを中心に、病院や避難所で支援を待つ人がいる。心に寄り添った活動を展開してほしい。厳しい気候に加え、感染症も広がっていると聞く。自分たちの身の安全を確保して災害救護に当たって」と激励した。
 班を代表して、呼吸器内科の木本昌伸医師は「チーム一丸になって被災者の力になれるよう頑張る」と応えた。派遣期間は15日(月)までの予定。
 同病院からはDMAT第1班が石川県に向かい、3、4の両日、穴水町の病院で患者搬送、病院支援、看護師の夜間業務、本部支援活動などに携わった。
 同班メンバーとして現地へ赴いた災害対策検討委員会委員長を務める救急科部長、野首元成医師が取材に応じ、「現地の道路事情はかなり悪い。班では入院できなかった重症の敗血症、避難所にいた肺炎の高齢者2人を金沢医大病院へ搬送した」と報告。更に「看護師が出勤できず、限られた人数で回す病院もある。どんなニーズがあるのかもつかめていない状況」と、現地での混乱ぶりを話した。
 DMAT第2班は13日(土)まで活動予定で、輪島市内の崩壊しそうな特別養護老人ホームから利用者の搬送調整や施設支援などに携わっている。
(写真は、被災地に向けて出発する救護班)