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フラッグフットボール普及へ講習会

2024年1月6日


 アメリカンフットボールを起源とした競技「フラッグフットボール」の講習会が5日、南箕輪村民体育館であった。小学校の学習指導要領で扱われているが、競技になじみがない教員もいるといい、フォローアップなどを兼ねて村教育委員会が初めて企画。上伊那地域の教員を中心に36人が参加し、楽しみながら魅力に迫った。
 日本フラッグフットボール協会理事で早稲田大学スポーツ科学学術院准教授の吉永武史さん(51)を講師に開催。吉永さんはタックルの代わりに腰に付けた布を取るルールや、チームで戦術を考えて攻める面白さ、競技を通じた学習成果などを紹介し、授業への円滑導入を促した。チームで布を取り合ったり、試合形式のミニゲームもしてもらった。
 参加者は布を取られないように走り、中にはボールを背に隠して守備陣を惑わせて相手陣地に切り込む姿もあった。村内2校で体育指導に当たる男性(31)は「実体験で競技のことを知ることができた。空いているスペースを使うことやパスの出し方など作戦を考えるのは、ほかのスポーツでも大切。授業で生かしたい」と話した。
 フラッグフットボールは2028年のロサンゼルス五輪の種目。村は17年に同協会と連携協定を締結し、競技に親しむ切っかけをつくっており、村教委は普及させるのも狙いに講習会を開催。担当者は「コロナ禍前は、村内で全国大会が開かれたこともあった。今後も定期的に講習会を開き、多くの人に体験してもらいたい」としていた。(写真は競技を体験する参加者)