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ヤマブドウ味わい深く—信大農学部のワイン今季も販売—

2023年12月28日


 信州大学農学部(南箕輪村)植物資源科学コースの学生がことしも、構内で栽培したヤマブドウでワインを完成させた。例年より糖度が高い実が収穫できたといい「ヤマブドウ本来の味を濃く感じ、香りもこれまで以上」(同大)。同大構内の生産品販売所などで販売している。
 品種は、同大と林農園(塩尻市)が共同開発した「五一アムレンシス」。夏場の雨が少なく、ブドウの生育に良い条件だったことで糖度は平均21.4度と高く仕上がった。これまでは高い年でも度ほどで、近年でも最高の出来という。
 3年生約20人が実習で、構内の農場約40㌃で育てた。1人2本の木を受け持ち、5〜7月に枝切りや摘果などに取り組んだ。10月に例年並みの約3.4㌧を収穫。約2㌧を伊那ワイン工房(伊那市)に持ち込み、フルボトル(720㍉㍑、税込み2200円)1650本、ハーフボトル(360㍉㍑、同1300円)400本を造った。アルコール度数12%。
 ともに3年の一人は「ヤマブドウらしい味や香りを感じる。自分が育てた木の実も入っていると思うと感慨深い」と話し、もう一人は「地域の人や遠方から来た人にも買って飲んでほしい。食卓を笑顔にできれば」とアピールする。
 生産品販売所の営業は平日の午前8時45分〜午後5時。年末年始は29日(金)〜1月4日(木)が休み。大芝高原(同村)内の「味工房」や、信大各キャンパスの生協でも取り扱う。
 問い合わせは同大農学部付属施設担当(電0265・77・1318)へ。
(写真は、完成したワインを試飲する同コースの3年生)