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特急で新酒秋葉原へ 諏訪五蔵JRのサービス活用

2023年12月27日


 JR上諏訪駅は26日朝、松本発東京行きの特急あずさ12号に諏訪五蔵(舞姫、麗人、本金、横笛、真澄)の各蔵新酒6ケース72本を積み込んだ。JR東日本が新幹線を主に展開する輸送サービス「即日お届け列車便はこビュン」の試み。東京のJR秋葉原駅構内にあるエリア内の土産物店「のもの秋葉原店」で、五蔵特別酒を称する共通ラベルも貼ったビンを並べて試飲や販売し、首都圏の利用者に諏訪の地酒をアピールし誘客を図った。
 はこビュンは新幹線の始発駅で乗せた物産品を到着駅構内での販売が多い。あずさは松本市などの物産を新宿でのPRはあったが、途中駅からの輸送は珍しいとのことで、今回「諏訪五蔵トライアル輸送」として実施。この日あずさは上諏訪駅に午前8時34分に着き発車までの停車1分ほどで、駅職員がケースを手渡しで乗せ、各蔵のスタッフが「頼むよ」と声をかけ見送った。11時12分に東京駅に着き、秋葉原で正午すぎから販売を始めた。
 箱山真樹駅長の肝入りの企画で「貴重価値がないとできない。諏訪ブランドの日本酒を首都圏の人たちに知ってもらい、列車で旅行に来てもらえれば」と話し、PR活動のため一緒にあずさに乗車。真澄蔵元宮坂醸造営業部の塩野崎樹さんは「それぞれのフレッシュさがある出来たての新酒。五蔵を知って諏訪に来て酒蔵巡りをしてほしい」と期待を寄せた。(写真は各蔵スタッフが見守る中、新酒をあずさに積み込む駅職員たち)