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住民同士が緩く交流—諏訪湖100人カイギ—

2023年12月17日


 地域にゆかりのある住民が対話を通じて、仕事、活動を発表して交流を深める活動「100人カイギ」。2016年に東京で始まり、全国90以上の地域に広まっている。県内でも初となる「諏訪湖100人カイギ」が始まり、諏訪6市町村の各方面で活躍する住民が人生物語や日頃の活動、今後の展望などを思い思いに発表し合い、自治体の垣根や肩書、世代も超えて親交を深めている。
 同事業は地域で学び、働く知らない人同士が語り合いながら、「緩く」つながる目的で20年に始動。特徴は100人になると解散する仕組みで、毎回5人の登壇者が1人10分間ずつ発表していく。
 このほど岡谷市のカネイチビルで第8弾が開催され、フリーランスの石田名保子さん=諏訪市=、八ケ岳ルバーブハウスのルバーブ事業部責任者でトマシス(富士見町)の市川英明マネジャー(47)=同市=、松澤農園を営む農村生活マイスターの松澤邦江さん(64)=下諏訪町=、デザイナーで富山大学2年の小口拓真さん(22)=岡谷市=、布造形作家の高倉美保さん(50)=同市=が登壇した。
 松澤さんは農園で生産するリンゴやマルメロについて、諏訪地域のカリンの歴史、自身の半生を交えてプレゼンテーションした。マルメロの歴史については「江戸時代に高島藩主が、高島城内に観賞用として植えたのが切っかけ。諏訪盆地が栽培に適地だったため広まった」などとした。2年前から作り始めた商品「マルメロシロップづけ」を紹介しながら自身の人生を語り、「主人と2人でできる農業をやっていこうと今は動き出している」とざっくばらんに語った。
 全ての発表後には交流会が開かれ、来場者も含めて親睦を深めた。同カイギを運営するキュレーターの玉木誠二さん(37)=東京都=は「毎回、予想していない出会いや、つながりが生まれてうれしい。知らなかった人同士が凝縮された10分間で打ち解けたり、刺激になったりと会を重ねるごとに諏訪地域が盛り上がっていくと感じる。まだ知らない人にもこの場の空気を体感してほしい」と話した。
 次回は来年3月2日(土)午後6時から、諏訪地域で開催を予定する。登壇者と開催地を写真共有アプリ「インスタグラム」(#suwako100ninkaigi)、交流サイト「フェイスブック」(https://www.facebook.com/suwako100ninkaigi/)で受け付ける。
(写真は、半生と諏訪のカリンの由来を語る松澤農園の松澤さん)