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岡谷市役所旧庁舎内を特別公開 　「ゴジラ−１.０」のロケ地見学

2023年11月24日


　岡谷市は23日、映画「ゴジラ−１.０（マイナスワン）」（山崎貴監督）のロケ地となった旧市役所庁舎の特別公開を始めた土。25、26日を含めた３日間で県内外から707人の申し込みがあり、初日も地域住民やゴジラファンなど大勢の人でにぎわった。来場者はスクリーンで見た景色を目の当たりにして、建築や美術セットなどを興味深く見学し、物語に思いをはせていた。
　市によると、旧庁舎は1936年３月に建てられた鉄筋コンクリート造２階建てで、延べ床面積約1545平方メートル。同年４月の市制施行に合わせ、製糸家の尾澤福太郎（1860〜1937年）が私財を投じて建設し、市に寄贈した。87年まで庁舎、2015年まで岡谷消防署として使われ、現在は１階の一角を「おかや文化振興事業団」が事務所としている。
　作戦会議など重要なシーンが撮影された２階会議室には、実際に使われた美術セットや装置、看板、ポスターが並び、俳優陣の着用衣装やサインなども展示。ゴジラファンという伊那市の男性(45）は「実際に使われたセットなど、想像以上に展示が充実していてびっくり。学生時代は岡谷で過ごしていたので、ロケ地になってうれしい」と笑顔を見せた。
　会場では、まち歩きイベントの参加キットの販売、撮影風景などを掲載した旧庁舎の「ゴジラ版」ペーパークラフトの配布なども実施。特別公開には県外からの申し込みも100人以上あり、撮影を切っかけに、広く岡谷の歴史文化をアピールし、旧庁舎保全基金への協力も促したい考えだ。市商業観光課は「外観だけでも見学したい、という方もいる。岡谷に来ていただき、歴史文化に触れてもらえれば」と期待を寄せた。