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街がマーケットに変身 岡谷と辰野で「クリーマクラフトキャラバン」

2023年11月19日


 全国と地元の作家が、手作り品を対面販売する第12回「クリーマクラフトキャラバン」が18、19日、岡谷、辰野両市町で行われた。岡谷は中央通り周辺の4店舗を会場とし、各所に共通の装飾が施されるなど日常とは別の空間に変身。クリエーター(作り手)と使い手が作品に込められた思いを共有しながら、出会いを楽しんだ。
 インターネット上で、クリエーターと買い手を結ぶマーケットプレイス「Creema(クリーマ)」を運営するクリーマ(東京都)が、各地で開催するイベント。今回は、同社にとっても初の試みという両市町の空き家や空き店舗(一部は営業中店舗の別フロア)を会場とし、関係人口の創出や、地方での活動を考えるクリエーターにイメージを膨らませてもらうことも視野に実施した。
 岡谷会場はカネマルビル2階とカネイチビル1階、中央通カフェ2階、サスキチ味噌倉庫に50組が出展。アクサセリーや洋服、工芸品、陶芸、食品、菓子などが並んだ。岡谷市から提供した「岡谷シルク」「岡谷みそ」とのコラボ品も関心を集めた。
 伊那谷を中心に器をはじめ、生活に溶け込む物を陶芸で創作するnonoko(ののこ)さんは、岡谷シルクと陶器を組み合わせた耳飾りを制作。「ハードな陶器とソフトなシルクという正反対の物を組み合わせたのは初めてで、自分自身にとっても新鮮な感覚だった」と話した。
 クリーマの広報担当、重岡空さんは「地元のクリエーターやクリーマのクリエーター、来場者など、いろいろな方が交わり、思い出深く、新たな発見が楽しめる2日間になれば」と期待していた。
(写真は、日常とは異なる空間に、多くの人が繰り出した=サスキチ味噌倉庫で)