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秋の味覚をどうぞ—信大農学部 小黒川PAで「伊那谷フェア」—

2023年11月4日


 信州大学農学部(南箕輪村)の農業経営学研究室は3日、中央道下り線の小黒川パーキングエリア(PA)で「秋の伊那谷フェア」を開いた。リンゴ、梨、雑穀や焼き芋などの加工品を販売。PA内にある農産物直売所「やさい村」の活性化へ、リンゴの購入頻度や好みの味などを聞くアンケート調査もした。
 伊那谷の農林産物の消費拡大や観光客増加を目指し、2019年度にネクスコ中日本名古屋支社などと始めた地域連携事業の一環。PAの利用実態調査などを進める中で直売所に着目し、出荷者や運営企業と連携してのぼり旗を置いたり、棚の陳列を変えたりと魅力向上に取り組んできた。
 直売所で秋の主力というリンゴは「サンふじ」「シナノゴールド」「ぐんま名月」の試食を用意。酸味や甘味などの特徴をまとめた掲示物も置き、学生らが説明した。どんなリンゴを扱えばニーズがあるかなどを確かめようと、アンケートでは食べた3種類の中で好みの品種や食べる頻度などを確かめた。
 直売所の良さを発信しようと、出荷者が手がける農産物を販売。和梨の「南水」、洋梨の「ラ・フランス」などが並び、雑穀は試食も用意した。信大農学部で生産した新米やジャムなども販売した。
 PAでのイベントは、昨年に続いて2回目。研究室の3、4年生8人が参加した。中心になって企画したという3年の一人は「やさい村を盛り上げるため、アンケートの結果を生産者に伝えて還元したい」と話していた。
 フェアは、きょう4日午前11時〜午後3時にも行う。
(写真は、農産物を販売して魅力をアピールする学生)