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下諏訪町八島湿原 深まる秋

2023年10月30日


 植物群が赤く染まる「草紅葉」が終盤を迎えた下諏訪町郊外の八島湿原。広々とした高原の大地全体がベージュ色に変化し、八島ケ池には澄んだ青空が映り込んで、訪れた人に秋の深まりを感じさせている。
 来園者は夏場の最盛期から大きく減って、湿原を一周する木道の人影はまばら。あちこちで見られた亜高山帯の草花も大方は枯れ、森林化が言われている木々も葉を落として視界が大きく広がった。
 東信方面から来たという男性(65)は、三脚に固定したデジタルカメラを担いで木道を散策。「この時期の八島湿原は静かで、空気がしっとりと優しい感じがする」と話し、シャッターを重ねていた。
 湿原散策の基地となる八島ビジターセンター「あざみ館」は、11月5日(日)で今シーズンの営業を終了する。職員は「花は終わったが、目線を上げるとユモトマユミなどのかわいらしい赤い実が楽しめる。草紅葉もきれいだが、ベージュ色に染まった湿原は広々としていて、柔らかな色合いで心が温まる。ぜひ地元の人に楽しんでほしい」と話していた。
 今週いっぱいは秋晴れが続く見通しで、冬を前に約1万2千年かけて形成された貴重な自然が満喫できそうだ。(写真は秋の深まりを感じる八島湿原)