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下社御柱祭の曳行日程決まる

2016年2月19日

 諏訪大社下社御柱祭に奉仕する岡谷、下諏訪、諏訪市上諏訪の大総代でつくる下社三地区連絡会議(土田忠会長)は、下社山出し(4月8〜10日)里曳き(5月14〜16日)の曳行日程を発表した。春宮境内の混雑緩和へ、里曳きの予定を一部変更。「曳行時間を守り、安全第一で事故なく、楽しい祭りにしたい」としている。
 山出し最大の見せ場、木落しの時間は従来通り。初日午後1時の春四を皮切りに、この日に3本、2日目に2本、最終日に3本が坂を下り、秋一が最後を飾る。午後5時以降の木落しは行わないこととし、セレモニーの時間は30分以内、爆竹や花火、煙幕、投げ銭などを禁止することも決議している。
 里曳きの変更部分は、これまで春一、春二の境内への木落しと、秋宮を出て春宮へと向かう「御柱迎え」の時間が重なり、境内が混雑する反省を踏まえたもの。木落しの時間を従来よりも遅くすることで緩和につなげる。
 今回は、御柱曳行などの細部にわたる内容を定めた「決定事項」に加え、「下社大綱」を作成。曳行の基本事項として▽神事の基本形態を遵守(じゅんしゅ)する▽時間と秩序を守り安全を最優先し楽しい祭りにする—ことや、建御柱の際の安全保護具の装着徹底などを掲げる。
 このほか、決定事項には▽木落し時のアンカー取り付けは各柱の責任で行う▽建御柱に使用する器具類は、建御柱に十分耐え得る構造・強度のものを使用する—ことなどを新たに盛り込んだ。
 決定事項や大綱の内容は、前回大祭の反省を踏まえて三地区連絡会議で検討。各地区の大総代などを通じて氏子への周知を図る。同会議では「歴史と伝統ある御柱祭を安全かつ円滑に斎行し、未来へつなげていきたい」と話している。

下社曳行時間表OL