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岩波図書もっと身近に 諏訪市内小中学校に「風樹文庫コーナー」

2023年9月28日


 諏訪市内の小中学校は本年度、各学校図書館で「風樹文庫コーナー」の設置を進めている。旧中洲村出身で岩波書店創設者の岩波茂雄(1881~1946年)の業績を伝え、世代を超えて親しまれる物語や知識の扉を開く岩波ジュニア新書などを子どもたちに紹介する。
 岩波茂雄の故郷にある中洲小学校は、岩波書店の本263冊を所蔵する。学校図書館のカウンター横にコーナーを設け、岩波少年文庫「ガリヴァー旅行記」、絵本「おさるのジョージ」といった蔵書を入れ替えながら貸し出している。
 図書館に向かう階段では「私は誰でしょうか?」と、岩波茂雄の写真を掲示し、信州風樹文庫の由来などをクイズ形式で説明。各クラスで図書館に足を運び、地域ゆかりの出版人を知る機会にしている。
 原書の出版から50年になるミヒャエル・エンデの「モモ」。岩波書店の翻訳は親世代にも人気で、家族と一緒に楽しむために借りる児童もいるという。
 司書の宮坂米子さんは「子どもの頃の読書体験は、大人になったときに感じるものもある。本が身近にあることが大事。郷土の先輩でもあるので、子どもたちの心の中に何かが残ってくれたら」と話していた。
(写真は、岩波書店の本を紹介する「風樹文庫コーナー」=中洲小)