NEWS

長野の魅力広めて 林外相と駐日外交団

2023年8月25日

外務大臣
 林芳正外務大臣は24日、地方の魅力を世界に発信する「地方を世界へ」プロジェクトとして各国の駐日外交団と共に長野県を訪れた。諏訪、上伊那地域の文化、観光、産業などに関わる施設を回り、高遠さくらホテル(伊那市高遠町)で行われた昼食意見交換会の席上では「体感した長野の魅力を、ぜひソーシャルメディア(インターネットを通じた情報交流サービス)を通じて世界へ発信して」と各国大使に呼びかけた。
 同プロジェクトは、体験や対話を通じて駐日外交団に地方への理解を深めてもらい、大使らによる各国民への発信を促すことでインバウンド(訪日旅行)需要を喚起し、地域の更なる活性化を図る狙い。昨年から始め、長野が5県目という。
 一行は、JR上諏訪駅からバスで諏訪市中洲神宮寺の諏訪大社上社本宮へ移動。同市の後藤慎二副市長はカナダやガーナ、ブラジル、ベトナムなど6カ国大使を出迎え「諏訪大社は市民の中に深く根付いた神社。諏訪信仰を感じていただきたい」とあいさつ。大使らは天に伸びる御柱を見上げ、神職による御柱祭や自然信仰などの解説に耳を傾けた。
 続けて上伊那へ移動し、県特産のリンゴを使ったシードルの醸造所などを歴訪。阿部守一知事、県経営者協会の碓井稔会長ら関係首長、経済関係者を交えた昼食意見交換会では、林外相が「大使の皆さんには我が国最古の神社の一つ、諏訪大社で歴史を体感してもらい、県が誇るリンゴの果実味が凝縮されたシードルを堪能いただいた。長野と各国大使の絆がますます強まり、長野が世界へと発信されることを願う」と歓迎の言葉。阿部知事らのあいさつに続き、白鳥孝伊那市長の発声で乾杯し、出席者は和やかに杯を傾けていた。(写真は昼食意見交換会で乾杯する林外相ら=高遠さくらホテル)