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未来に残したい草原の里100選 霧ケ峰の取り組み評価

2023年8月20日

ニッコウキスゲ
 諏訪市、茅野市、下諏訪町にまたがる霧ケ峰が、美しい草原の風景を残す地域を選定する「未来に残したい草原の里100選」に選ばれた。豊かな景観や高原を代表するニッコウキスゲなど希少な高原植物の保全維持、地元団体による管理など継続的な取り組みが評価された。
 全国に残る草原とその里に光を当て、人と自然の関わりの中で養われてきた知識や技術、人の思いを共有、次世代に受け継ごうと、2016年に発足した全国草原の里市町村連絡協議会が主催。小谷村を事務局に現在24市町村で構成する。22年に初回の選定があり、これまでに国内は48カ所、県内では霧ケ峰を含む3カ所が選ばれた。
 選定は環境省と農林水産省が後援し、今回は、22年秋に始まった第2回募集に霧ケ峰自然環境保全協議会が応募。京都大学の湯本貴和名誉教授を委員長とする複数の有識者による選考委員会で、生物多様性の保全、草原維持の仕組み、共生型社会の実現に向けた波及効果などを視点に、全国14カ所を選定した。
 今後は、秋に東京都で開かれる認定書授与式と記念フォーラムに参加するほか、全国草原再生ネットワークが発行する冊子で、霧ケ峰の動植物や維持管理の取り組み、今後の展望などが4ページにわたって紹介される予定。
 霧ケ峰自然環境保全協議会事務局の県諏訪地域振興局環境課は「多くの人に現地の活動を知ってもらう機会になる。高原の取り組みに理解いただき、ボランティアなどの協力者が増えるといい」と期待した。(写真はニッコウキスゲが咲く霧ケ峰高原=7月10日撮影)