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出荷へ作業本格化—JA上伊那選果場にリンゴと梨—

2023年8月19日

リンゴと梨 選果本格化230818
 JA上伊那の果実選果場(箕輪町)で、リンゴと梨の選果が本格化している。農家がほぼ連日、取れたてを持ち込んでおり、レーンにはみずみずしい果実がずらり。18日は前日の1.5倍に当たる約60人が動員され、着色や傷の確認など出荷に向けて忙しそうに作業していた。
 リンゴは7月末、梨は今月中旬に選果を始めた。現在はわせ種がメインで、日に日に数量が増加。リンゴは「シナノリップ」、梨は「幸水」に取りかかっており、この日は計約30㌧を選果、出荷した。
 従業員はレーンに立ち、隙間なく並べたり、等級ごと仕分けをしたり。慣れた手つきで進め、70歳代のベテランの男性は「(主力の)ふじや、南水の受け入れが始まると更に忙しくなる」と話していた。
 本年度は雨の日が少ないことなどが影響して日焼けの被害があるほか、春先の凍霜害で小玉の傾向という。担当者は「昨年が豊作だったため、『なり疲れ』もある。例年に比べて品質は悪い」とみる。
 2022年度はリンゴ2364㌧、梨775㌧を選果し、リンゴは21年度と比べて倍増。本年度はリンゴ1935㌧、梨598㌧の計画。12月まで行い、中京を中心に市場へ出荷を続ける。
(写真は、選果場にリンゴと梨ずらり)