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「おさんやり」へお舟造り 16日の巡航へ主役準備

2023年8月14日

元・お舟づくり230812
 南小河内区に伝わる盆の民俗行事「おさんやり」(町無形文化財)のお舟造りが12日、区内の旧消防屯所近くの「堂の前」で行われた。盆祭実行委員ら約40人が参加し、主役となる全長9メートル、高さ4メートルほどの本体を完成させた。16日(水)午後3時半に堂の前から区内を巡航する。
 カラマツ材で本体を組み、区内から切り出したナラ4本で船首と船尾を造った。担ぎ手の負担を減らすため、試験的にキャスターも取り付けた。縄を使って本体にササを巻き付け、全体を飾った。幅は約1.7メートルあり、重さは400キロ近くになるという。小学生用の台車付き「ミニお舟」もこしらえた。
 ことしは巡航ルートを短縮し、途中のつじで「よいそれ節」などを披露しながら、1時間15分かけて区内を回る。6時半から盆踊りや式典があり、ナラの木を立ててお舟を3周した後、舟を壊す。15日(火)にも午後6時半から、盆踊りや消防団による出店などがある。
 分館長で盆祭実行委員会委員長は「けが人が出ないよう、安全な盆祭にしたい。キャスターによる巡航が可能かを検証し、来年以降の在り方を考えていきたい」と話し、多くの区民の参加を呼びかけていた。
 盆祭として行うおさんやりは、区内を流れる大堰で疫病が流行したのを機に無病息災を願って始まり、200年以上の歴史があるとされる。災いを集め、外に追いやる役目のお舟を白装束の男衆が担いで巡航。帰着後に壊し、住民が一年の厄よけとして木っ端を持ち帰る。
(写真は、おさんやりのお舟を造る盆祭実行委員ら)