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伊那市名物「経木」を灯籠に〜高遠小で体験会〜

2023年7月22日

経木で灯籠②
 伊那市の特産品「経木」で灯籠を作る体験会が21日、同市の高遠小学校であった。高遠町にある建福寺で9月22(金)23(土)両日に開く夜間のライトアップイベントに合わせて参道や門前に展示し、雰囲気を高めようと同市観光協会が企画。5、6年生約60人が1基ずつ作り、地域の名物や文化財に関心を寄せた。
 灯籠は縦45㌢、横15㌢の経木3枚を横並びに貼り合わせ、同寺に安置されている石仏などをモチーフにした絵を重ねて筒状にし、内側から照らすと表面に浮かび上がるようにした。同協会職員らの指導を受けて完成させると、ライトを入れて試験点灯もさせた。
 力を入れすぎると裂けるため、児童たちは慎重に作業を進め、協力する姿もあった。5年の男子児童は「きれいにできたから展示されたら見に行く」「木のいい匂いがした。経木が特産品ということを知ることができた」と話した。
 ライトアップに合わせた灯籠の展示は昨年に続き2回目。初回も地域の児童らに協力してもらい、約120基を並べたという。同協会の担当者は「体験を通じて地域の文化を知って身近に感じてもらい、同寺へ足を運ぶ切っかけになれば」と期待していた。
 同協会は29日(土)午前10時と午後2時から、経木を使った灯籠作りのワークショップを同市西箕輪の産学官連携拠点施設「イナダニシーズ」で開く。27日(木)まで参加者を募集している。
 作品はイベントに合わせて並べ、展示後は制作者に返却する。各回とも内容は同じで、定員は各20人。参加無料。問い合わせは同協会(電0265・96・8100)へ。
(写真は、灯籠を試験点灯させる児童)