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神田かおりさん個展「龍と女神と絹の道」岡谷美術考古館で15日から

2023年7月13日

うえぶ神田さおりさん企画展
 岡谷美術考古館で15日(土)、現代美術家神田さおりさん(東京都)の個展「龍(りゅう)と女神と絹の道」が始まる。20年間、世界各国を巡り、その土地のエネルギーをもとに描き上げた集大成の30点余りを展示。諏訪の龍神伝説や縄文文化の女神を想起させる生命力に満ちたアクリル画などを飾り、期間中には「踊絵師」としてのパフォーマンスもある。9月18日(月=祝日)まで。
 神田さんは山口県出身。幼少期をイラク、ドバイで過ごし、日本への憧れを持つ傍ら、世界各地の美意識に触れた。現在は「魂の悦(よろこ)びの解放」をテーマに絵画、舞踊、音楽、映像など幅広い手法で創作を続け、肉体そのものを表現媒体とする「踊絵師」として世界で活躍する。
 今展のメインは、優しい龍神を表した「再会宇宙」、喜びに踊る対の女神「Dance Of Pleasure Goddess」。今春、諏訪湖を訪れた際に手がけた龍と女神、踊りながら手や爪、筆で描き上げた力強い龍の絵画なども並べる。びょうぶや灯籠、神田さんの歌と幻想的な音楽と共に鑑賞するNFTアート(デジタル作品)もある。
 パフォーマンスは29日(土)午後2時〜3時に同館で行い、縦1.8メートル、横4メートルほどの絵画を描く。「岡谷シルク」を使った衣装をまとい、音楽家「AYER(アイレ)」や打楽器奏者のセコ・サンチェスさんの演奏と共に披露する。予約不要だが、観覧には入館料が必要(諏訪地域の小中学生、市内在住、在学の高校生は無料)。
 神田さんは人の内側にいる「龍」を行動力のある男性性、「女神」を感じる力がある女性性とし、「二つが自分の中で融合したハーモニーが、自分を自分らしく愛することにつながる。生命力にあふれ、伸び伸びと生きることを伝えたい」と話す。
 午前10時〜午後6時。水曜と祝日の翌日は休館。
(写真は、龍と女神を表現した作品と神田さん)