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岡谷市が再整備の「蚕糸公園」完成

2023年6月6日

ネット用蚕糸公園完成
 岡谷市が、「歴史が感じられる旧庁舎の前庭的なオープンスペース」をコンセプトに再整備した「蚕糸公園」(幸町)の完成式が5日、現地で行われた。今井竜五市長をはじめ、来賓や市職員ら約60人が出席し、市民に末長く親しまれる公園になることを期待して供用開始を祝った。
 市によると、同園は1951年に開設し、市民からは「三角公園」と呼ばれていた。園内動物園に熊や猿を飼育するなど機能を充実していく中で、正式名称を公募することとなり、「かつての生糸の都としてふさわしい名を」との思いで53年に現在の「蚕糸公園」と命名された。
 昨年秋に着工した公園施設長寿命化計画に基づくリニューアル工事は、5月末に完了。広さは1278平方メートルで、パーゴラ(つる棚)やバス停、市章をモチーフにした円形のベンチ、フットライトなどを備える。園内は高木を伐採したことで明るくすっきりとし、キッチンカーの乗り入れが可能なイベントスペースも。公園名にふさわしい繭型のベンチを設置したほか、南側出入り口には枝垂れ桑も移植した。
 式では、今井市長が「貴重な財産である旧庁舎の外観を生かした再整備に取り組んできた。今後も市内外の人に楽しんでもらえる公園になるよう努めていく」とあいさつ。地元区を代表して吉池繁夫上浜区長も「区の行事で活用したい。市民に愛される公園であり続けてほしい」と祝辞を寄せ、最後に今井市長を中心に関係者らがテープカットして、リニューアルを祝った。
 早速、公園に立ち寄った堀ノ内の女性(75)は「きれいで明るい印象になった。旧庁舎が好きなので公園と一緒に楽しみたい」と話していた。
 公園のリニューアルオープンに伴い、今後は毎日午後7時から10時まで、旧庁舎のライトアップも行う。(写真は、テープカットで完成を祝う今井市長ら)