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岡谷市長の今井竜五氏が引退表明

2023年6月4日

うえぶ市長
 岡谷市の今井竜五市長(70)=無所属、今井=は3日、市内で会見し、任期満了に伴う9月17日(日)告示、同24日(日)投開票の市長選に出馬せず、4期目の今期限りでの引退を表明した。「長いようであっという間、充実した時間だった。新たな市民の負託を受けた人に、市民福祉向上と市の発展のために尽くしてもらいたい」などと次の世代に託す考えを示した。
  同日、市内で開いた後援会総会の席上、身を引く考えを伝え、了承された。理由については、2期目に着手した市民病院建設などの6大事業を例に挙げ、「4期目の終わりに当たり各種事業の成果や区切り、方向性ができてきた。まさに『起承転結』の『結』の部分に至った」とした。
 今井氏は市議、市会議長を経て2007年の市長選に出馬し、新人同士の一騎打ちを制して初当選。その後は、3期連続で無投票当選し、この間、市民病院や消防庁舎建設といった大規模事業を完成させるなど、市政の発展に尽力。21年8月の大雨災害や新型コロナウイルス感染症対策では陣頭指揮を執り、対応に当たった。
 後継指名については「市長は市民の負託を受けた人がやるべきで、指名をするつもりはない」とし、出馬が取り沙汰されている顔ぶれについては「皆さんそれぞれの思いがあるので、コメントは差し控えたい」と述べるにとどめた。
 9月28日(木)の満了まで、残り4カ月弱の任期については「全力を傾注する」との認識を示し、「行政は連続性であり、残りの任期の中でけじめをつけるべきものは、つけていきたい」と述べた。
 市長選を巡っては、市議を2期務めた新人の中島保明氏(65)=無所属、川岸中=が出馬の意向を示し、近く正式に表明する見込み。いずれも前市議の早出一真氏(51)=無所属、長地出早=と武井友則氏(30)=無所属、川岸中=の2人も立候補を検討しており、現職の去就がはっきりしたことで、選挙戦を見据えた動きは一気に活発化しそうな様相だ。
(写真は、総会後の会見で引退する考えを表明する今井氏総会後の会見で引退する考えを表明する今井氏)