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岡谷市の蚕糸公園 名前にふさわしく枝垂れ桑移植

2023年5月15日


 岡谷市は、岡谷蚕糸博物館の桑畑にあった枝垂れ桑を、再整備工事を進める幸町の蚕糸公園へ移植した。「蚕糸」の名を冠する公園にまつわるものとして、蚕と縁の深い桑を選定。樹齢は約30年とみられ、中心市街地で趣のある枝ぶりを見せている。
  同所は1951年に「三角公園」として整備され、糸都・岡谷にふさわしい名前を—と53年に「蚕糸公園」と命名。旧平野村役場と岡谷駅を結ぶ市道25号(通称・中央通り)、県道下諏訪辰野線(本通り)が交わる場所としてにぎわったという。同館によると、かつてはマルセ林製糸所が、小規模だが製糸業を営んでいた記録もある。
 移植された枝垂れ桑は2・5メートルほど。元々は同館芝生広場にあるシンボル木の枝垂れ桑と対になるように、現在の蚕糸博物館の場所にあった農業生物資源研究所生活資材開発ユニットの敷地に植わっていた。2014年の蚕糸博の移転新築に伴い、裏手の桑畑に植え替え。蚕糸公園では中央通り側に植えられ、隣には市出身の彫刻家、武井直也が手がけたブロンズ像「風」が再配置された。
 研究所勤務時代から剪定(せんてい)など世話をしてきた髙林千幸館長は「さみしいが、この街を象徴する蚕糸という名前の公園に植わるのはうれしい。リニューアルして憩いの場所になれば」と期待を込めていた。
 公園は今月末の完成予定。
 (写真は、蚕糸公園に移植された枝垂れ桑)