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草の家で機織り体験再開〜手仕事の魅力知ろう〜

2023年5月13日

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 伊那市西箕輪の農業公園みはらしファーム内の伊那香織草木染工房「草の家」で、約3年ぶりに機織り体験が再開した。新型コロナの感染拡大を受け、2020年8月から4月まで休止。今月の大型連休中には多くの県外客が訪れ、工房の運営スタッフを兼ねる同市はた織り保存会の竹前裕見子代表(73)=同市坂下=は「お客さんと触れ合って織りを楽しむ機会が戻ってうれしい」と喜ぶ。
 再開したのは、古布を裂いて織る「裂き織り」の体験。施設ができた当初から、20年以上続けてきた。10年ほど前の最盛期には1日に50人ほどが参加したといい、昔ながらの手仕事に触れて魅力を感じてもらう機会になっている。
 体験には、市内の家庭などから譲り受けた機織り機を使う。作れるのはコースター(約12㌢×12㌢、料金600円)と花瓶敷き(約19㌢×25㌢、1500円)の2種類。用意する中から好きな古布を選び、横糸に使う。作業時間は15〜30分程度といい、予約不要で気楽に体験できる。
 再開後、初めて迎えた大型連休中は関東や関西、中京圏から約50人が訪れたという。竹前代表は「(体験してくれる人がいて)再開して良かった。自分たちが感じている楽しさを多くの人に味わってほしい」と話している。
 体験は午前10時〜午後3時半。火、木曜日は定休。問い合わせは草の家(電0265・74・1873)へ。
(写真は、体験を再開した草の家。施設内には機織り機がずらりと並ぶ)