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最高賞は香港のフォンさん アータビ国際現代アートアワードの受賞作決まる

2023年5月12日

HPあーたび作品
 世界中の作家から現代アート作品を募って審査し辰野町から世界に発信する初のイベント「ARTabi(アータビ)2023 国際現代アートアワード」(実行委員会主催、たつの新聞社後援)で、受賞作品30点が決まった。世界12カ国から374点が寄せられ、グランプリには香港のフォン・ホイ・シャンさんが中国絵画の伝統的技法でワニを描いた作品が選ばれた。受賞作品は、第75回信州辰野ほたる祭りの関連企画として6月10日(土)〜25日(日)に辰野美術館に展示する。
 作家の年齢層は10歳代〜70歳代と幅広く、駆け出しの作家から世界中で活躍する作家までとキャリアも多様。先月初旬の一次審査で30点に絞り込み、今月1日の最終審査でグランプリなどの各賞5点と入選25点を選んだ。審査員は実行委プロデューサーの内山敏琪さんや武居保男町長、同館の川島周学芸員ら7人が務めた。
 グランプリのフォンさんの作品タイトルは「AHHHH〜」。大きく口を広げたワニやワニのおもちゃ、歯に止まる鳥が細部までこだわって描かれている。審査員は「テーマ性が面白い」と評価し、「国境を越えての作家活動が楽しみだ」と期待を込めた。
 展示初日の10日は同館で授賞式を開く。展示期間中の金、土曜日は、「ナイトミュージアム」と銘打って閉館時間を通常の午後5時から7時(入場は6時半)に延長する。受賞作品は7月29日(土)〜8月18日(金)に東京都中央区の三晶ビル1階、秋に香港の会場でも展示する。
 イベント誕生の切っかけは、空間デザイン設計や空き家の活用を手がけるファーストアイデアジャパン(東京都調布市)社長の内山さんが2021年11月に初めて辰野に訪れたこと。里山があり空き家の活用も進む地域を気に入り、世界に魅力を伝えたいと考えて同社と町などでつくる実行委を立ち上げた。
 イベントは海外進出を目指す作家の成長の支援、主会場となる町の観光振興、国際交流の発展などを目標に掲げる。内山さんは「世界中から面白い作品が集まった。国内外の多くの人が鑑賞に訪れ、辰野やほたる祭りが盛り上がれば」と話している。
 グランプリ以外の各賞の受賞者は次の皆さん。()内は国籍と作品のジャンル。
▽準グランプリ=ラウ・マン・パン(香港、写真)一瀬大智(日本、絵画)
▽海外進出賞=クリストス・マヴィロディス(ギリシャ、水墨画)
▽オーディエンス賞=ソイブラン(日本、絵画)
(写真は、グランプリに輝いたフォンさんの作品)