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塩嶺小鳥バス 70年目の発車

2023年5月8日

ウエブ小鳥バス
 岡谷市郊外の塩嶺小鳥の森で、野鳥観察を楽しむ「小鳥バス」が7日、本年度の運行を開始した。1954年に始まった早朝の探鳥会はことしが70年の節目。あいにくの小雨だったものの、事前予約をした40人が2時間ほどの早朝探鳥会を楽しんだ。
 雨のため当初計画していた記念セレモニーのカノラ少年少女合唱団による「小鳥バスのうた」の歌唱と記念植樹は中止。探鳥会に先立ってあいさつした今井竜五市長は、「小鳥バスは年数を重ねるごとに岡谷市を代表する観光イベントになった。市としてもこの事業をこれからも充実、発展させるために努力を重ねたい」と参加者に呼びかけた。
 探鳥会の解説は、昨年まで40年間務めた日本野鳥の会諏訪支部の林正敏さん(79)=岡谷市川岸=から、同支部会員で都留文科大学非常勤講師の西教生さん(41)=富士見町=にバトンタッチ。天気には恵まれなかったものの、西さんと林さんによると、アオバトやイカルなど16種類の留鳥と、クロツグミやキビタキなど6種類の夏鳥の姿を見たり、さえずりを聞いたりすることができた。
 参加した村上稔子さん(67)=岡谷市本町=は「雨だったからいないかと思ったけど、鳥たちに雨は関係なくて、さえずりが聞こえて良かった。鳴き声の勉強をしてちょくちょく小鳥の森を訪れたい」と野鳥観察を満喫。チラシを見て甲府市から参加した山本和美さん(47)は「70年も続いているとは知らなかったが、すごく良いイベント。ことしは雨だったけれどまた来年も参加したい」と話していた。
 終了後の取材に西さんは、「今回から引き継ぐ形になり、70年の歴史の重みを感じて緊張している。次の世代につないでいけるよう、鳥を見る楽しさを伝えていけたら」と、今後を見据えていた。
(写真は、野鳥のさえずりを耳にしながら、解説を受ける参加者たち)