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岡谷の歴史と文化再発見 4年ぶり「シルクフェア」

2023年4月30日

HP230429シルクフェア
 コロナ禍による3年間の中止を経て4年ぶりになる第27回「シルクフェアinおかや2023」が29日、岡谷蚕糸博物館など市内10会場で開かれた。各会場で多彩なイベントや見学会などを用意。会場を結ぶ無料の巡回バス運行やスタンプラリーの効果もあり、市中心部は午前午後を通して、会場を巡る市民らでにぎわった。
 シルク岡谷の歴史文化を継承し、新たなシルク文化を生み出そうと、市やシルク関連団体などでつくる実行委員会が毎年4月29日を「シルクの日」として開いている。4年ぶりとなった今回は新たなイベントとして、旧市役所庁舎で解説付き見学会を開いたほか、岡谷シルクブランド認証製品などの展示を通じ市が取り組むシルク推進事業をPRした。
 旧市役所庁舎見学会は午前、午後の2回開き、それぞれ定員の10人が参加。諏訪総合設計社長の宮坂正博さんの解説を聞きながら、旧市庁舎の歴史的価値などに理解を深めた。宮坂さんは「市民一人一人がこの建物をどう保存、活用していくか考える機会になれば。個人的にはとにかく早く方向性が出ることを願っている」と強調。2年前に転勤で浜松市から転居したという神明町の50歳代の夫妻は「歴史的な建物の価値を学び、シルク文化に対する岡谷の熱意を感じた」と話していた。
 フェアはこのほか岡谷蚕糸博物館で桑の苗木配布、珍しい品種の蚕展示、糸取り体験や実験教室があったほか、レイクウォーク岡谷ではシルク関連製品の展示販売、岡谷絹工房では織物体験が行われた。更に、製糸業全盛期に工女が通った岡谷聖バルナバ教会の特別公開、照光寺蚕霊供養塔例祭もあった。
 新たな試みとして写真共有アプリ「インスタグラム」を利用した「シルクフェアフォトコンテスト」も行われた。イベントに先立って蚕糸博物館前庭で行われた開会式で、味澤宏重実行委員長は「これからもシルクフェアを通して、シルク岡谷の歴史をつないでいきたい」と話していた。
(写真は、旧市庁舎を見学する参加者)