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諏訪シネマズ第5号に認定〜是枝監督の映画「怪物」〜

2023年4月27日

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 諏訪地方観光連盟(会長・金子ゆかり諏訪市長)は26日、是枝裕和監督の映画「怪物」を諏訪地方との関連が強く、観光振興などにつながる作品「諏訪シネマズ」の第5号に認定した。同日、諏訪市役所で金子市長から認定書を受け取った是枝監督は「コロナ禍だったが、多くの方に映画撮影に理解を示して協力していただいた」などと感謝した。
 映画は、大きな湖のある郊外の街を舞台に、子ども同士のけんかと思われた出来事が、食い違う主張を発端にやがて社会やメディアを巻き込んでいくというストーリー。それぞれの立場や視点を通して、「怪物」とは何かを問いかける。安藤サクラさん、永山瑛太さん、黒川想矢さん、柊木陽太さんの4人が主演し、脚本は坂元裕二さん、音楽はこれが映画音楽としての遺作となった坂本龍一さんが手がけた。第76回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門にも正式出品されている。
 諏訪地域では昨年の春と夏に合計約3カ月間、諏訪、岡谷両市と下諏訪、富士見両町で撮影。中でも、2021年に廃校となった旧城北小学校について、是枝監督は「(撮影場所は)ここだと確信を持った。一目ぼれ」と話し、劇中の舞台として大きな役割を担った。更に、小学生を中心に延べ700人が地元エキストラとして参加。夜の諏訪湖を消防車両が走る印象的な場面では、諏訪広域本部などが協力して実際の車両を使った。
 金子市長は「監督の作品に関わったことは、地域の人にとっても誇りになる。これからもご縁をつないでいけたら」と期待。25歳で初めてカメラを回して撮影したのが、長野だったという是枝監督は「縁を感じる場所にまた戻ってきて、新作の映画が撮れたのは感慨深い。自分で見てもこの地域の豊かさ、美しさが作品の中に生かされていると思う。諏訪の地で新境地を開拓できた」と話した。
 6月2日(金)から全国公開。岡谷市の岡谷スカラ座では、公開記念として5月12日(金)〜6月1日(木)に是枝監督の3作品を特集上映する。
(写真は、認定書を受け取った是枝監督㊧)