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原田泰治さん追悼展始まる 生前の願いかなえ音花火81発

2023年4月22日

HP原田セレモニー④230421
 諏訪市原田泰治美術館は21日、昨年3月に亡くなった画家の原田さんをしのぶ追悼展をスタートさせた。オープニングセレモニーには原田さんの友人、諏訪中央病院名誉院長の鎌田實さんらも出席。原田さんの生前の願いをかなえて有志が打ち上げた音花火81発を感謝と共に見上げた。
 追悼展は「原田泰治の世界 鳥の目、虫の目日本の旅」。原田さんが全国的に注目される切っかけになった朝日新聞日曜版連載の原画全127点のほか、当時の取材メモや愛用した道具類なども並べ、足跡を振り返る。8月27日(日)まで。
 セレモニーには関係者約40人が集まった。土田祐子館長が「多くの皆さんが訪れ、原田さんの偉業を体感してほしい」とあいさつ。金子ゆかり市長も「館をこれからも大事に育ててほしい」と話した。
 長年の友人、鎌田名誉院長は「原田さんは努力の人だった」と振り返った後、「日本の魂の風景を集めたこの館が評価されるのはこれからだ。皆さんが応援してくれたら、20年、30年後にはもっと宝になる」と、主を失った同館への継続的な支援を呼びかけた。
 この後、屋外へ出て、諏訪湖ヨットハーバーから打ち上がった音花火を見上げた。「パン、パン、パン」と響く破裂音に、長女の美室さんは「雲の陰からよしよしと言ってくれていると思う」と感慨深げ。中学時代からの友人で、原田さんの洋服などを200着以上手がけた溝口勝さん(80)=諏訪市諏訪=は「たいちゃん、ありがとう」と声を上げた。鎌田名誉院長も「死んだら年の数だけ花火を上げてくれって、ずっと言ってたもんな」と、在りし日の姿を思い起こしていた。
 (写真は、セレモニーであいさつする鎌田名誉院長)