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原田泰治さん追悼で音花火21日に

2023年4月19日

花火用原田さん
 年の数だけ、昼間の音花火を打ち上げてほしい—。昨年3月に81歳で亡くなった画家、原田泰治さんを追悼し、生前の思いをかなえる昼花火が21日(金)午前11時から、諏訪市の諏訪湖ヨットハーバーで打ち上げられる。
 この日から始まる追悼展「原田泰治の世界 鳥の目・虫の目 日本の旅」に合わせ、原田さんゆかりの有志が企画する。
 長女の原田美室さん(ナイーフギャラリー代表取締役)が幼かった頃、原田さんは、盆には近所の子どもたちを集めてはロケット花火を打ち上げたり、爆竹を鳴らす慣例が十数年続いた。この時は「俺が死んだら、年の数だけ音花火を上げてほしい」と口癖のように言い、美室さんの記憶に焼き付いた。2年ほど前にも親しい知人に話していたという。
 81発の音花火を打ち上げ、市内に破裂音をとどろかせる。原田泰治美術館の土田祐子館長は「花火の音を聞いて、市民の皆さんにも原田さんへ思いを寄せてもらえたら」と話している。
 (写真は年の数の音花火を願っていた原田さん)