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バス車内で公民館活動「モバco」運用開始 伊那市で全国初

2023年4月12日

HPもばこ
 伊那市は11日、路線バスを地域交流に活用する「モバイル公民館」(愛称・モバco)の運用を始めた。情報通信機器や視聴覚機器を載せた車両が中山間地などへ出向き、公民館などで開かれる講座にリモート参加できるようにする。同市によると、全国初の取り組み。会場を訪れるのが困難な住民が、地域との関わりを持つ機会を創出していく。
 主に小中学生が通学で利用する「長谷循環バス」の中型車両1台を使用。インターネット環境を整備し、プロジェクターやスクリーン、音響設備などを備える。車体左側面にはモニターと日よけを搭載し、車外でも講座などにオンライン参加できる。乗車定員は10人で、軽体操などをする場合は5人程度。市集落支援員1人が同乗し、手助けする。
 インターネットで結ぶのは、市内9公民館と市総合型地域スポーツクラブ(西町)。運用へ、モニターやウェブ会議用のカメラや端末、マイクスピーカーなどを整備した。実際の利用は、各公民館などが講座の計画に合わせて検討していく。
 運用開始に合わせ、市役所で車両を公開し、庁舎内と正面玄関前のバスをつないで体操の講座を実演した。白鳥孝市長は「『伊那に生き、暮らし続ける』を表現するために取り組んでいきたい。いろいろな所で新しい、さまざまな活動が展開されるのを期待する」とあいさつした。
 車体のデザインと愛称は昨年度、公募で決定。トヨタ自動車など自動車メーカーとソフトバンクが共同出資した「MONET Technologies」(モネテクノロジーズ)が車両空間づくり、NTT東日本が情報通信環境整備を請け負った。運行はジェイアールバス関東が担う。車両や環境整備などの事業費は約3360万円で、50%が国交付金、45%が地方交付税。
(写真は、運用を始めたモバイル公民館)