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砥川掘削中止求める〜日本野鳥の会が要望書提出〜

2023年3月21日

野鳥の会要望230320
 日本野鳥の会諏訪支部は20日、下諏訪町の砥川河口で県諏訪建設事務所が進める砂州の掘削工事について、諏訪湖に飛来する旅鳥の休息場所として保護すべきとして、工事の中止を求める要望書を同事務所に提出した。杉山直支部長(66)=原村=ら3人が太田芳樹整備課長を訪ね、「諏訪湖は野鳥にとって内陸の数少ない貴重な休息場所」などと説明した。
 同事務所は昨年12月からことし2月末までの3カ月間で、2020、21年の出水で、河口左岸に堆積した砂州の掘削工事を実施。河床上昇に伴う水位や流速への影響を踏まえ、治水の観点から約1万立方㍍の堆積土を除去した。5月の大型連休明けから、右岸側も同様の工事に着手する計画でいる。
 一方、杉山支部長はこの砂州ができたことでここ数十年、諏訪湖では見られなかったシギやチドリ類が多く飛来した—とし、「砥川河口にできたそれほど広くもない砂州に、これだけの野鳥が集まるのは、実際にはそれ以上の野鳥が湖上空を渡りルートとして通過しているという意味」と説明した。
 その上で、「残されているわずかな右岸側の砂州には、ことしも旅鳥が飛来し休憩地として利用することは確実。自然の流れでできたため形状が安定している。右岸側だけは現状のまま残してほしい」と要望した。
 太田課長は、地元の下諏訪町から親水性がある砂浜整備の要望があることを踏まえ、土砂を右岸側に寄せる案を示し、「具体的な形状など、反映できるかどうか協議していきたい」と受け止めた。
(写真は、砂州の掘削工事の中止を求める杉山支部長㊨ら)